2005年02月13日
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深夜だからこそできる大胆行動? ラテン語の呪文を解説抜きで放ちまくるネギくん!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 2005年2月9日のネギま!の感想。

サブタイトル §

第6話 「Ⅵ時間目」

あらすじ §

 吸血鬼が出るという噂が立ちます。

 そんなことがあるはずがない、という結論になりますが、ネギだけは魔力を感じます。

 ネギは遅くに一人で帰宅するのどかが危ないと思い、現場に行きます。そこには、エヴァンジェリンがのどか血を吸おうとしていました。

 ネギとエヴァンジェリンは魔法で戦いますが、ネギが優越します。

 しかし、エヴァンジェリンのミニステルマギ、茶々丸が来て逆転します。

 エヴァンジェリンは、ネギの父からこの学校で中学生として過ごさねばならない羽目にされたと言います。そして、それを打ち破るには彼の親族の大量の血が必要だと言い、ネギの血を採ろうとします。

 しかし、明日菜が乱入し、ネギは救われます。

 明日菜を巻き込めないネギは逃げ出しますが、山の中で杖を無くして立ち往生します。そこに、クラスの楓と出会います。

感想 §

 今回は魔法戦がなかなか凄いと思います。

 1つは、呪文がきちんとしていること。「ホイミ」や「ケアル」のごとき、たかが3文字程度の発生で、通常ならざる力など発動するわけがない、と思いますが、そのように描いてしまうアニメが多いことは嘆かわしい傾向だと思います。おそらく、「ホイミ」や「ケアル」は呪文そのものではなく、呪文の名前に過ぎないと思った方が良いような気がします。ちなみに、ドラクエのCDドラマシリーズでは、呪文の前に長い前置きが付いて、結構良い感じだったような記憶があります。

 というような話を前提に見た場合の今回の魔法戦の素晴らしさは明らかですね。ネギが唱えるのは、理解できないがいかにも意味がありげなラテン語! そして、カタカナ3文字や4文字で終わってしまうような安直な呪文でもありません。長い呪文は詠唱を通じて徐々に盛り上がってくるムードというものを生み出してくれます。素晴らしいですね。

 それから、エヴァンジェリンが行使する魔法は、いちいち薬剤などの補助アイテムを使っている描写が丁寧に描かれているのが良いですね。一見して強力に見えるエヴァンジェリンも、アイテムを浪費させられると劣勢に立たされてしまいます。丁寧な描写が、緊張感のある戦いを成立させていて、気持ちよく見られました。

今回の一言 §

 そして最も感心したのは、魔法の詠唱に何の解説も入らないこと!

 原作コミックスの場合は、ラテン語の呪文は日本語の文章に付くカタカナのルビによって表現されています。ゆえに、何を唱えているのか、何となく分かります。しかし、今回の内容では、そういう説明的な配慮がほとんどありません。

 しかし、いちいち説明していたら作品のテンポが崩れてしまいます。

 むしろ、説明せずに一気に流すだけ、という男らしい態度は好感を持ちました。ともかく、呪文は気持ちよいのが一番です!